コロナウイルス対策についてお知らせ
コロナウイルス対策として一人ひとりができること
現在、世界的に深刻化している「新型コロナウイルス」。
このコロナウイルスに対して、皆様ができる対策として一般的に推奨されていることは「マスクの着用」や「手洗い・うがい」が挙げられますが、これ以外に重要かつ忘れてはならないのが実は『歯磨き』なんです。ご存知でしょうか？
まずコロナウイルスは、現在までに6種類発見されていると言われており、うち4種類は喉や咽頭痛等の上気道症状のみしか引き起こさないウイルス、残りの2種類は重症急性呼吸器症候群（SARS）と中東呼吸器症候群（MERS）の世界的に流行したウイルスです。
これらからコロナウイルスは呼吸器系に何らかの影響を与えるウイルスであることが分かると思いますが、その上で歯科において口腔内のケアをしっかり行うことは予防の観点から非常に重要なことだと考えています。
事実、内容こそ違えど同じウイルスというくくりでは、インフルエンザウイルスがコロナウイルス同様、ウイルス感染で毎年流行するウイルスとしてよく知られるところですが、このインフルエンザを予防するためには、歯磨きや口腔ケアが重要だという研究結果が出ています。※1
つまり、同じ原理で新型コロナウィルスにも有効だと考えます。
ことインフルエンザウイルスにおいては、歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、口の中に溜まったプラーク（歯垢）に含まれる細菌が、プロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくしてしまいます。
プラーク（歯垢）には、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているといわれています。
お口の中が不潔な状態で放置しておくと、感染症の重症化を招きやすくなるというわけです。
皆様、予防のためにも「手洗い」「うがい」「歯磨き」をしっかり行っていきましょう。
※1 出典 Oral Health Online「適切な歯みがきと口腔ケアで インフルエンザを予防しましょう‼」
https://www.dent-kng.or.jp/colum/basic/608/
